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令和に入り高齢者介護はどう変化する?独居高齢者問題は?

30年以上続いた平成は終わり、令和に突入しました。日本の少子高齢は加速する一方で、令和は団塊の世代が介護を必要とする時代になり、それに伴う社会問題もたくさん考えられます。今回はそれらの社会問題に触れながら、今後の日本を考えていきましょう。

監修:フェローホームズ>

令和突入で高齢者事情はどうなるか

令和に入り約20年後の2040年には、65歳以上の世帯主が44%まで増えるとされています。さらに高齢者世帯のなかでも、独居生活をしている人は40%もの割合に。また、高齢者の人数が増えるだけでなく、認知症の数も増える見込みです。内閣府によれば、2040年には800万人の人が認知症と診断されるとしています。

参照 65歳以上の認知症患者の推定者と推定有病率- 内閣府 より

平成から令和に残した日本の問題

平成を振り返って、どのような時代だったでしょうか?「停滞の時代」などと総括されることもありますが、高齢者を取り巻く事情は大きく変化しました。以下、平成に解決できなかった令和での課題を考えていきます。

介護保険制度の財源不足

平成の最後に、介護保険の利用負担割合が3割へとアップする人が現れました。介護保険施行当初、月々支払う保険料は3,000円台が多かったでしょう。しかし今では5,000円を支払う自治体もあります。令和に入り、ますます厳しい状況になって、国の財源不足は私達や介護を受ける高齢者が今以上に負担する必要が出てくるでしょう。

独居高齢者への取り組み

令和に入り、独居高齢者の数はピークを迎えます。独居高齢者の世帯が増えることで、国民は強い不安感に煽られるかもしれません。たとえば以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 外出が気軽にできない
  • 栄養のある食事を摂取しにくくなる
  • 買い物が難しくなる
  • 自然災害の心配がある
  • 孤独死

令和にはこのような問題を解決し、高齢になってもいつまでも過ごしやすい街づくりが課題になります。

高齢者による自動車事故

東京都池袋で起きた高齢者ドライバーの事故は、記憶に新しい方も多いでしょう。31歳の母親と3歳の子どもの尊い命が失われ、免許証返納に対する世間の意識は、少しずつ変わりつつあります。認知症でなかったとしても、高齢になると判断能力が衰えるもの。事故を引き起こすリスクはどうしても高まります。

高齢者ドライバーによる事故を防ぎ、軽減できなかったことは、令和の課題として残されてしまいました。

介護人材不足

団塊の世代の介護が必要になる令和ですが、その介護の担い手が不足しています。介護を必要とする人は急増する一方、それを受け入れる施設がなければ、高齢者とその家族は厳しい状況に立たされるでしょう。

令和に大きく変化すること

介護人材不足に関連して、介護現場では以下の2点について大きな変化が予想されます。

介護ロボットの普及

介護施設の人員不足を解消するために、さまざまなロボットが普及していくでしょう。たとえば見守りをしてくれるロボットや、ベッドから簡単に起こしてくれる装置などです。介護ロボットの普及によって現場の負担が軽減されれば、働き手としても安心して職務に臨めます。

外国人労働者の雇用

介護労働者に限ったことではありませんが、労働人口の減少により全体的な人材不足が見込まれます。積極的に外国人を雇用することによって、介護現場が安定することになるでしょう。

まとめ

平成から令和への新時代、高齢者・介護分野でも大きな変化が予想されます。こちらで触れたなかには、命に直接関わるような課題もありました。平成で解決できなかった課題に関して、令和で解決する取り組みが急務であることには間違いありません。

サイト監修:フェローホームズ 森山善弘理事長
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