今話題の認知症カフェとは?利用方法やメリットについて
近年話題となっている「認知症カフェ」をご存知でしょうか?メディアで取り上げられることも増えましたが、実際に認知症カフェの従業員とはどんな人が対象で、なにをしてくれるのか詳しくは知らないという方も多いはず。ここでは認知症カフェについて掘り下げてご紹介します。
認知症カフェとは
世界で最初に開催されたのは1997年、オランダでのことでした。日本で普及し始めたのは、2012年頃です。今後も継続的に高齢者の増加が見込まれるなか、認知症に関する身近な相談場所としての役割を果たしています。
ここで行われる内容は、通常のカフェ同様に飲み物を飲みながら話をすることはもちろん、認知症の方本人と家族・地域住民とのコミュニケーションも活発です。ときにはレクリエーションなどを行い楽しむこともあります。専門家が在中し、認知症の症状に関する相談ができるところも少なくありません。
利用できる対象者
認知症の方本人とその家族、地域住民が利用できます。
費用について
参加費用として数百円~1,000円がかかるところもありますが、基本的には無料です。
認知症カフェの種類
認知症カフェにはいくつかの種類があります。運営が「社会福祉法人」か「自治体」、あるいは「地域住民」なのかで大きく分けられるでしょう。それぞれの特徴を見ていきます。
社会福祉法人が実施
社会福祉法人(特に介護保険施設)が地域貢献の一環として、施設を開放するなどして行っています。施設職員が開催しているため、普段から認知症に関わっている人ばかりです。お茶をしながら詳しい話を聞くことができるでしょう。
自治体が実施
市町村が実施していることもあります。会場はさまざまですが、公共性の高く身近な会場で開催されるケースがほとんどです。
地域住民が主体となり実施
地元のNPO法人などが実施します。また、認知症の理解のある地域住民がボランティアとして取り組んでいることもあるでしょう。
認知症カフェを利用するメリット
認知症カフェに参加することには、以下3つのメリットが期待できます。
家族にとってストレス解消の場になる
認知症の方を自宅介護しながら生活していると、外部との関係・交流が途絶えがちになります。結果として孤独や不安を感じても、家族だけで悩みを抱え込んでしまうケースは珍しくありません。認知症カフェで話をすることによりストレスを発散できれば、精神的に安定した日々を過ごせるようになるでしょう。
認知症本人には楽しめる場になる
認知症カフェはただ、店員として働いたり、話をしたりして終わりではありません。レクリエーションが企画され、本人に楽しんでもらえるような工夫を用意しているところがほとんどです。店員という役割を与えられたことが嬉しかった、気分転換になったという声もあります。
認知症や介護の専門家に相談できる
多くの認知症カフェには、認知症をはじめ介護に関して精通している専門家がいます。普段の困りごとから、具体的な相談まで適切な答えがもらえることは大きなメリットです。
まとめ
認知症カフェは国の政策の一環としても推進されており、今後数が増えていくことも予想されます。地域の方だけでなく、専門家や介護関係者と直接関わることができるため、本人はもちろん家族にとっても心強い存在になるはずです。身近な場所で開催されていないか、一度調べてみてはいかがでしょうか。

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