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介護に疲れを感じる前にやるべきことは?

家族による自宅での介護は、精神的にも身体的にも負担が大きく、腰痛やうつ病に罹患する人も少なくありません。介護に疲れを感じたら、早めの対応・予防によってこのようなリスクを軽減させることが大切です。今回は介護に疲労を感じる前にやっておきたいことを解説します。

監修:フェローホームズ>

家族介護はなぜ心身ともに負担になるのか

家族が自宅で行う介護は、周囲から孤立しやすいといわれています。特に寝たきり状態の高齢者を介護する場合、介護者を自宅で見続けるケースも多いでしょう。すると適切なケアを受けられなかったり、外部からの正確な情報も入りにくかったりする環境に陥ります。

たとえば、ベッドから車椅子に移乗(身体を移動させること)する際、正しい知識があれば福祉用具を使用し、楽に行うことも可能です。しかしそれを知らないでいると、余分な力を使い、介護者の身体的負担が大きくなります。デイサービスやショートステイなどの介護保険サービスも使用しないとなると、精神的な負担もかかり、精神疾患を発症してしまうかもしれません。

介護うつや介護疲れのサイン

介護うつの発症や、疲労が蓄積される前に対策を講じられるのがベストです。しかし万が一以下のような症状が身体に現れたら、危険を知らせるサインだと認識しておきましょう。

眠れなくなる

生活の中心が介護になり、常に介護のことが頭から離れなくなります。すると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、疲れているはずなのに夜もゆっくり休めません。結果的に不眠傾向となり、日中ウトウトとしている状態になります。

食欲がなくなる

喉の違和感、吐き気に加えて食欲がなくなります。日々の介護ストレスが、身体の不調として現れている状態です。

思考障害

物忘れや考えがまとまらないというような思考障害を引き起こすことがあります。

不安や焦燥感が起きる

介護に対する心配はもちろんのこと、頭の中がいつでも「不安」の気持ちに支配され、憂鬱さや焦燥感から抜け出せなくなります。それでも物事に意欲があり、自力で取り組めているうちはまだ改善の手を打ちやすいでしょう。しかし悪化することで、次第に何も手に付かない精神状態になる恐れがあります。

家族介護で疲れないためのヒント

相談する相手を作る

友人や近所の知人でも構いませんが、専門家を頼りにしてみてください。たとえば居宅介護支援事業所などのケアマネージャー、地域包括支援センターの社会福祉士などがいます。介護保険制度上の頼りになる人達なので、インターネットで調べてみるか、市役所に問い合わせると良いでしょう。

身体の負担を減らす

身体の負担を少しでも減らすためには、介護保険を活用することがおすすめです。たとえば入浴介助が大変なら「訪問入浴」、日中少しでも自分の時間を作りたいなら「デイサービス」といった方法があります。

介護施設を利用する

要介護4や5の高齢者を在宅介護することは、身体的にも精神的にもかなり大変です。そのため多くの場合は、介護支援専門員(ケアマネージャー)にケアプランを立案してもらい、自宅で生活しながらの介護保険サービスを活用できます。しかし、それでも介護者の負担は大きなものになるでしょう。そんなときは介護施設への入所も検討してみてください。

身体的、精神的に負担を軽減する3つのポイント

介護負担・疲労を感じる前に対応策を考えておく

「要介護状態」の一歩手前である「要支援状態」になった段階で、本格的に介護が必要となることを想定しておきましょう。近所のデイサービスセンターを見学するほか、お試しで訪問介護を利用することもひとつの方法です。

関係機関や自分以外の兄弟姉妹を良い意味で巻き込む

身体的・精神的に負担を感じている人は多くの場合、責任感が強く、自分ひとりで抱え込みやすい傾向にあります。不満や苦労話ができる話し相手がいると、心持ちも違うでしょう。

介護保険制度の知識を深める

本屋さんに行くと介護保険の書籍がたくさんあります。しかし、いきなり分厚い本を手にとってもなかなか頭に入らず、余計に焦ってしまうかもしれません。このときは地域包括支援センターに出向いて、「介護保険制度について知りたい」と尋ねると教えてくれます。わかりやすい無料のパンフレットをもらえるところもあるでしょう。

まとめ

家族介護(在宅介護)において、自分ひとりで無理をしている介護者は多く、行き場のないストレスは溜まっていくばかりです。疲労が限界に達し、自分まで倒れてしまっては意味がありません。そうならないためにも早めの対応で疲労やストレスを軽減しつつ、周囲を頼ることも視野に入れてみましょう。

サイト監修:フェローホームズ 森山善弘理事長
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