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初任者研修ってどんな資格?取得する前に知っておきたい知識とは

介護職に就く人であれば目指したい「介護職員初任者研修」について解説します。研修のカリキュラムや内容についても触れながら、取得までの道のりとその後のキャリアアップについて考えてみましょう。

監修:フェローホームズ>

介護職員初任者研修の概要

「ホームヘルパー2級」は介護職に従事する方にとって、耳馴染みのある資格でした。しかし現在、高齢者福祉の分野では廃止されている制度であり、介護の仕事を行ううえでの資格は一本化されています。ホームヘルパー2級にあたる資格は、現在の「介護職員初任者研修」と同等のレベルです。つまり初任者研修を受講・取得してなくても、旧ホームヘルパー2級があれば同等の扱いを受けられます。

今後介護の仕事を考えているのであれば、まず初任者研修にチャレンジし、段階を経て「実務者研修」「介護福祉士」、そして最終的に「認定介護福祉士」を目指すことになるでしょう。キャリアアップにつながることはもちろん、待遇面でも有利になります。

介護職員初任者研修によって得られるメリット

介護職員初任者研修を取得することには、以下のようなメリットが期待できます。

介護に必要な基礎知識が身につく

この研修では根拠に基づいた介護の知識を学びます。介護の仕事は多岐にわたりますが、すべての行為に根拠があり、それを理解してないと自己流の間違った方法を覚えてしまう可能性があります。命の安全を守るために、医療の理念からしっかりと学習できる資格です。

就職の際に有利に働く

まったく知識・経験がない状態で介護の仕事を始めることは、かなりハードルが高いでしょう。資格や経験がなければ面接すら受けられない場合もあります。しかし初任者研修を受講・終了しておくことで、ある程度の介護の知識があると判断され、就職の第一歩となるかもしれません。

給料のアップ

仮に無資格で仕事をしていても、仕事をしながら取得することによって時給がアップすることもあります。同時に周囲からの信用を得られ、キャリアアップにつながるケースもあるでしょう。

研修の内容やカリキュラムについて

研修の方法としては主に、通信制と通学制があります。働きながら受講するなら、少し時間はかかりますが通信制がおすすめ。カリキュラムは以下のとおりです。

職務の理解6時間
介護における尊厳の保持・自立支援9時間
介護の基本6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
介護におけるコミュニケーション技術6時間
老化の理解6時間
認知症の理解6時間
障害の理解3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
振り返り4時間
合計130時間

「こころとからだのしくみと生活支援技術」では、現場での実習を通して学習することになります。通学制を選択し、勉強に集中できる環境であれば最短1ヶ月での取得も夢ではありません。長くても半年もあれば無事修了できるでしょう。

必要な費用

通信制の場合なら5万円程度、通学制の場合なら8万円程度必要になります。なお大手企業の主催する研修なら早期割引なども利用可能です。

介護職員初任者研修受講後に取得したい資格

介護職員初任者研修を修了後は、以下3つのような資格も目指せます。

介護職員実務者研修

初任者研修より難しく、時間も長く要する研修です。これを無事修了すれば、国家資格である「介護福祉士」に挑戦できます。

介護福祉士

介護の代表的な国家資格です。介護の仕事を継続するなら、いつかは取得したい資格といえるでしょう。合格は困難ですが、そのぶん待遇がよくなるほか信頼性も高いです。

介護支援専門員

介護福祉士を合格して5年後にチャレンジできる資格です。介護福祉士よりさらに合格率は低くなりますが、資格取得後にはできる仕事が増え、職場で別の分野の業務内容も任せてもらえるようになります。

まとめ

介護の仕事にチャレンジする第一歩として、介護職員初任者研修は最適です。就職や待遇にも関係するため、まず検討したい資格ともいえます。取得後はレベルアップのために、さらなる上位資格を目指してみましょう。

サイト監修:フェローホームズ 森山善弘理事長
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