介護職における倫理とはなにか?

利用者の不自由な部分に介入し、直接身体に接する介護職には、倫理が非常に大切です。倫理観がなければ、介護を必要とする人に対して不利益な状況に追い込んでしまう可能性があります。介護職として必ず抑えるべき倫理について、『介護福祉士の倫理基準』を基に解説をしていきます。

監修:フェローホームズ>

そもそも倫理とはなにか

そもそも倫理とは、組織の中でのルールや基準、決まり事などを指します。倫理と似ているものとして道徳が挙げられますが、これらの違いは「答えがあるのが倫理で、答えがないのが道徳」といった意見もあるようです。道徳は社会や文化、地域性や国民性によっても大きく変わってくるものとして考えている場合もあります。

一方で介護職における倫理は、介護のプロフェッショナルとして、利用者に対して自分の能力を最大限発揮するために必要なもの。普段の何気ない言動が相手を傷つけていないか、介護を必要とする人にとって身近な存在である介護職の方が、こういった倫理を持っていることが重要になってきます。

介護福祉士会の倫理基準(行動規範)について

介護の国家資格である介護福祉士。介護福祉士にどういった倫理観(行動規範)が必要になるのか、7つの基準が示されています。介護福祉士を取得してなくても、介護職として働く以上は介護福祉士の倫理基準を把握し、心がけて行動することが大切といえるでしょう。介護福祉士会が設定する倫理基準について、項目ごと解説していきます。

利用者本位で自立支援を目指さなければならない

介護をする側の都合や状況で支援をするわけではありません。支援を必要とする本人が中心となり、それに合わせて支援をする必要があります。そして、その目的は『本人の自立』を目指すものでなければなりません。

専門的なサービスを提供しなくてはならない

介護のプロである介護職は、根拠(エビデンス)に基づいた支援をする必要があります。長年介護の仕事をしていると、『勘』や『経験』という言葉を使い支援をする場面があるかもしれません。しかし、何よりも介護の専門家として根拠のある支援をして、信頼を得る必要があるのです。

プラバシーの保護に努めなければならない

介護職は支援を必要とする人の身体に触れたり、プライベート空間に立ち入ることがあります。ひとりの人間として、嫌なことや羞恥心があることを理解し、プライバシーに十分配慮して対応しましょう。

総合的にサービスを提供し、積極的に連携、協力しなければならない

介護職間だけでなく、支援を必要とする人を取り囲むさまざまな専門職と同じ目標に向けて、連携や協力をする必要があります。協力することによって、より質の高いサービスの提供につながります。

利用者のニーズを代弁しなくてはならない

認知症になったり、言語障害などの影響により、自分の考えを伝えられないケースがあります。そんなときは、介護職が利用者に代わりニーズを周囲に伝えて、どういったサポートが必要か、支援へと結びつけなければなりません。

地域福祉の推進を行わなければならない

自分の勤務する事業所のみならず、所属する地域で福祉の推進も行う必要があります。

後継者の育成にも取り組まなければならない

介護に関する技術や知識を後輩に伝え、介護人材の育成にも取り組むことも重要です。

まとめ

介護という専門職は、常に倫理を意識して業務に取り組まなければなりません。今回は介護福祉士の倫理基準について解説しましたが、所属する事業所などにも独自の倫理基準が存在する場合もあります。質の高い介護、相手から信用される介護を目指して、定期的に確認し意識するようにしましょう。

サイト監修:フェローホームズ 森山善弘理事長
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