高齢者の免許返納について。自主返納で特典が受けられる?
近年、大きな社会問題の1つとして注目を集めている高齢者による運転事故。ドライバーの衰えが原因で、何の罪もない人が犠牲になってしまうということは、決して許されることではありません。社会的な影響力も大きく、警察や各自治体が運転免許証の自主返納を促しています。そこで今回は、運転免許証の自主返納について、紹介。具体的なやり方や、特典などについても解説していきます。
高齢者の交通事故について現況
まずは、高齢ドライバーによる事故の発生割合について見ていきましょう。認知機能検査が必要となる75歳から高齢ドライバーと仮定します。2019年、警察庁が発表したデータによると、免許人口10万人あたりの死亡事故件数は、75歳未満に比べて75歳以上は2~2.5倍。80歳以上になると3~4倍ほどの数値で推移しており、高齢になることによって反射神経の低下や判断ミスが多くなっているのが、うかがえます。
運転免許証の自主返納の手続き
では、運転免許証を自主返納する場合、どのような手続きをすれば良いのでしょうか?通常の免許証更新を行うのと同様に運転免許センターまたは管轄の警察署に行けば、手続きを行うことが可能です。運転免許証を持って、返納したい旨を伝えれば、職員さんが手続きを行ってくれます。ただし、地域によっては、印鑑が必要な場合があるので、あらかじめ、運転免許証と合わせて印鑑を持って行った方が良いでしょう。
自主返納で受かられる特典
運転経歴証明書の交付
運転免許証を返納すると、身分証明書の提示を求められた時に困ってしまうのでは?と心配している人がいるかも知れませんが、希望者には「運転経歴証明書」というものが発行されます。これは、運転免許証と同じようなデザインのカードになっていて、身分証明書として使うことが可能。運転免許証のように有効期限がないので、永久的に身分証明書として使えるのでとても便利です。警察署や運転免許センターにある申請用紙に記入すれば即日発行してもらうこともできます。
様々な場面で割引が受けられる
運転免許証を返納することでネックになるのが、交通手段の確保。しかし、免許を返納すると、自治体が運営するバスや地下鉄、タクシーを利用する際、割引を受けることができます。この他にも、公共施設の入館料や入園料が格安になるほか、日用品が安い価格で購入できたりすることも。中でも高齢化が深刻な自治体は熱心にこれらの取り組みを行っているので、気になる人は、事前に確認してみましょう。
家族からお願いする勇気
高齢者本人は、自分で反射神経が低下していることには気づきにくく、周りで一緒に暮らす家族が真っ先に気づくことができます。同じ車に乗っていて少しでも不安だと感じる場合は、勇気を出して免許の返納を促すようにしましょう。もちろん、本人は機嫌を損ねてしまうかもしれませんが、それをできるのは家族だけだということを認識しておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?高齢ドライバーによる事故は他人事ではありません。いつ自分の家族が起こすか分からないという危機感を持っておくことが重要。普段の生活に変化がないかしっかりと見ておくことも家族の大事な務めの1つです。
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