寝たきりの第一歩、転倒後症候群とは?
加齢が進むに連れて、筋力低下や視力の衰え、歩行障害といったことが原因でバランスを保つのが困難になり、何気ないところで転んでしまうことも。そんな時、気を付けなければならないのが「転倒後症候群」です。このページでは、転倒後症候群について分かりやすく紹介していくので、参考にしてみてください。
転倒後症候群とはどんな症状?
高齢者だけでなく、子どもや大人でも転倒してしまうことはあります。転んだ後、通常であれば「次からは転ばないように気を付けよう」と思いながら生活をするのですが、高齢になると、歩くことに恐怖心や不安感を持ってしまい、歩こうとしなくなってしまうことがあるのです。このことを転倒後症候群と言います。高齢になることで転倒後に骨折などの大きなケガを負ってしまうことがありますが、大したケガでもないにもかかわらず、発症してしまうことがあるのが、転倒後症候群の特徴です。
転倒後症候群になってしまうとどうなるの?
転倒後症候群になってしまうと、歩くことへの恐怖心を抱いてしまい、日常生活を送る中での活動量が減ってしまいます。これが原因で、結果的にさらに転倒しやすくなってしまい、どんどんと悪循環に。最終的には、寝たきり状態になってしまうのです。また、身体的なもの以外では、転倒してしまったことで歩くことへの自信を失い、うつ状態になってしまうこともあるので注意が必要です。
転倒しやすい場所
転倒という言葉だけを聞くと、屋外で起こっているとイメージする人が多いかもしれませんが、高齢者の場合だと、自宅などの屋内で起きるケースが多いのが特徴です。階段や玄関といった段差がある場所だけでなく、リビングや寝室、廊下などでも発生。たとえ小さな段差であったとしても高齢者はバランスを崩してしまうことがあるため、注意が必要です。
転倒の原因
外的要因
前項でも紹介しましたが、家の中にあるちょっとした段差でも高齢者はつまずいてしまって転倒してしまうことがあります。これが外的要因です。段差がないところでも、滑りやすいフローリングなどはあまり気に留めないので、注意するようにしましょう。
内的要因
内的要因とは、病気や疾患、加齢による筋力の低下、身体機能の低下などが考えられます。これ以外にも、高齢になると薬を服用するケースが増え、服用することによる副作用で足元がふらついたり、眠気が強くなったりすることがあるので注意が必要です。
転倒しないための予防法
外的要因を防ぐためには、使用しているイスやベッドの高さが適正であるかどうか、階段や廊下に手すりが設置されているかをチェックする必要があります。これらの環境が整っていない場合であれば、早急に改善するようにしましょう。また、内的要因は、自分では気づくのが難しいため、家族などの周囲にいる人が注意して見てあげることが必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?転倒後症候群はなってしまうとそのあとの改善が難しいため、予防策を取ることが重要となります。先ほど紹介した予防法に加え、足腰のトレーニングや転びにくい靴を履くのも効果的です。歩くことに恐怖を感じてしまわないように気を付けるようにしましょう。
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