インフルエンザのシーズン前に知っておきたい高齢者の予防方法
高齢者は免疫力が低いことから感染症に罹患しやすい傾向にあります。 これから本格的なシーズンを迎えるインフルエンザについても例外ではなく、4月、5月まで感染するケースも珍しくありません。今回は高齢者のインフルエンザ対策と、感染後の対応について解説致します。
インフルエンザとは何か
「インフルエンザは風邪の酷いモノ」と思われる方もいるかもしれませんが、それは違います。 まず、インフルエンザと風邪は全く別物であり、インフルエンザは場合によっては直接、死の原因になることもあるのです。
インフルエンザには4つの基準があるとされています。
1.突然の発熱
2.38度を超える高熱
3.咳、鼻水、咽頭痛など気道関係の症状
4.頭痛、関節・筋肉痛などの全身症状
病院に行くと検査を行い、診断がされますが、状態が軽いと検査に現れない場合もあるので要注意です。
高齢者のインフルエンザ対策について
生命の危機に直結するおそれのある高齢者の場合、なによりインフルエンザに感染しないようにすることが大切です。
予防接種を受ける
予防接種を受けたからといって全く感染しないわけではありません。しかし、仮に感染したとしても症状を軽く抑えることができます。
家族や普段接触する人が配慮する
介護施設などで集団感染するニュースを観たことがある方も多いでしょう。高齢者は抵抗力が落ちているので、誰か一人でも感染者がいればあっという間に拡大してしまいます。家庭においても同じで、普段から接触が多い家族がインフルエンザになっていれば、高齢者には近寄らないようにするなどの配慮が必要です。
一定の湿度を保つ
空気が乾燥するとインフルエンザウイルスが活発になります。冬場の乾燥する時期にインフルエンザが流行するのはそのためです。また、人間の気管が乾燥すると防衛機能が低下するので、加湿は大切で50~60%を確保するように加湿器などを利用しましょう。マスクを利用し、喉を潤す方法も有効的です。
その他、普段からの生活でも重要なことですが、栄養のある食事を摂取、良質な睡眠、水分補給、うがい・手洗いも冬場には継続して行いましょう。
高齢者がインフルエンザに感染するとどうなる
活気がなくなり発熱があるのはもちろんですが、一度感染するとそのまま全身のレベル低下に繋がる恐れがあります。 感染、嘔吐などがある、食欲がない、栄養状態が悪い、全身のレベル低下といった流れのように、回復しなければ最悪の場合には死に至ることもあるのです。
高齢者のインフルエンザの対応策
万が一高齢者がインフルエンザに感染した可能性が高いと思ったら、すぐに医療機関を受診しましょう。医療機関では、インフルエンザに効果のある薬を処方してもらえます。また、検査の結果インフルエンザではないと判断されても、医師が症状などから予防の意味も含めて、薬を処方してくれる場合もあります。
ここで大切なことは、「単なる風邪だ」と決め付けないで、すぐに診察を受けることです。家庭では、水分や栄養を積極的に摂取するようにし、そのまま安静にして回復するのを待ちましょう。もちろん、加湿に努め、正しく薬を飲むようにします。
まとめ
高齢者のインフルンエザは命を落とす危険性もあるため、しっかと予防することが大切です。在宅介護や施設介護にでも注意を十分に行ない、感染しても重症にならないよう、早目に医療機関を受診するようにしましょう。
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